私は毎日晩酌をするので、家で飲むお酒は焼酎と決めています。
「鏡月」とか「大五郎」なんかが有名な安い焼酎、甲類って種類の焼酎を、家の冷蔵庫にいつも入っている「麦茶」で割って飲んでいるんですよ。
烏龍茶と麦茶の成分を比較する
特に麦茶に不満があるわけではないのですが、毎日飲む物なんだから、どうせなら体にいい飲み物で割った方がいいんじゃないかって最近思ったんです。
そこで思い付いたのがウーロンハイです。烏龍茶って、ひと昔前に「すごく体にいい」って話題になりましたよね。
焼酎を割るにはどちらが体にいいのか、烏龍茶と麦茶の成分を比べてみます。
麦茶の成分
麦茶ってね、我が家のスタンダードドリンクになっているんですよ。
我が家は水道水を直接飲まないので、麦茶のパックをお湯で煮出した物が冷蔵庫にいつも入っています。
コストがかからないので、この麦茶を焼酎を割るのに利用しているのですが、麦茶ってどんな成分が含まれているのか気になりますよね。
血液サラサラ効果
麦茶の香ばしい香り成分である「アルキルピラジン」に、血液をサラサラにする効果があるんです。
お酒を飲む人って血圧が高い方が多いですよね。血液がサラサラになれば高血圧の予防になるし、これはありがたい効果です。
抗酸化作用
活性酸素を抑制する抗酸化作用がある成分、「カテコール」「ゲンチシン酸」などのポリフェノールが含まれています。
活性酸素は細胞を傷つけ、がん・脳卒中・動脈硬化・心筋梗塞などの病気を引き起こす原因を作ります。
ポリフェノールは、お茶のカテキンや大豆のイソフラボンにも含まれている、とっても体にいい成分です。
さらに麦茶は烏龍茶とは違いノンカフェインなので、睡眠を妨げるようなことが起こらない飲み物なんです。
カフェインは利尿作用や眠気を抑えたりする効果があります。
まっ、焼酎を飲むわけですから、カフェインで寝れなくなることはないと思いますけどね。
烏龍茶の成分
烏龍茶にはカフェインが含まれています。
麦茶のように安価で煮出しするパックが売られていますが、利尿作用や眠気を抑えたりする効果があるので小さいお子様には不向きです。
ご家庭での普段飲みの飲料には適していないのですが、焼酎を割るにはどうでしょうか?
脂肪の吸収を抑える
烏龍茶には他のお茶には含まれない特有の「烏龍茶ポリフェノール」という成分が含まれています。
麦茶に含まれているポリフェノールとは違います。
この烏龍茶ポリフェノールは脂肪の吸収を抑える働きがあるんですよ。
簡単に説明しますと、食べ物から摂取した脂肪はリパーゼという消化酵素によって分解・吸収されるのですが、烏龍茶ポリフェノールはリパーゼの働きを妨げる効果があるんです。
リパーゼに分解・吸収されなかった脂肪は、そのまま体の外に出てしまいます。
「脂っこい食べ物の後には烏龍茶が合う」なんて言うのは、このためだったんですね。
血液サラサラ効果
なんと、烏龍茶ポリフェノールは脂肪の吸収を抑えるだけではなく、血液中の中性脂肪やコレステロールを下げてくれます。
サラサラになった血液は流れが良くなり高血圧予防につながります。
抗酸化作用
お茶のカテキン効果で麦茶同様の抗酸化作用があります。
がん・脳卒中・動脈硬化・心筋梗塞などの生活習慣病を防いでくれます。
虫歯・口臭予防
烏龍茶ポリフェノールは歯に歯垢を付きにくくします。
虫歯原因細菌が生成する酵素、グルコシルトランスファラーゼは、グルカンというネバネバした物質を作り歯の表面に沈着して歯垢を形成します。
この歯垢が虫歯や口臭の原因となるのですが、烏龍茶ポリフェノールがグルコシルトランスファラーゼの活性を抑制し、歯垢をはがれやすくしてくれるんです。
焼酎を割って飲むのに体にいい方は?
比べてみると麦茶の効果は烏龍茶がほぼ持っているんですよね。
焼酎を烏龍茶で割れば、毎日の晩酌に「脂肪の吸収を抑える」「血液サラサラ効果」「抗酸化作用」が加わることになります。
麦茶だと、「脂肪の吸収を抑える」って効果が付かないんですよ。
中性脂肪とかメタボなどの言葉に敏感な人には、絶対にあって欲しい効果ですよね。
まとめ
焼酎を割るには烏龍茶と麦茶どちらが体にいいのかを検証しました。
気になる点は、カフェイン入りの烏龍茶の利尿作用や睡眠の妨げです。
睡眠の妨げはいいとして、お酒を飲むことでも利尿作用はありますから、烏龍茶の利尿作用とプラスされる問題があります。
しかしながら、総合的に見れば烏龍茶に軍配が上がりますよね。
烏龍茶で焼酎を割って飲めば、健康的な日々を送れるのではないでしょうか。
烏龍茶のパワーアップ版、特定保健用食品に指定されている黒烏龍茶も注目ですよ。
本日は以上!