最近またブームの兆しのある昔の暖房器具「ハクキンカイロ」を購入しました。
ハクキンカイロとは昔の「ホッカイロ」なのですが、とても長い歴史を持っているんです。
ハクキンカイロ株式会社の創業者、的場仁市が1923年(大正12年)にプラチナの触媒作用で気化したベンジンを酸化させて発熱するカイロを発明し販売しました。
このハクキンカイロには、今は販売が終了している「点火芯付火口」というタイプがあります。
ヤフオクで手に入れた私のハクキンカイロは点火芯付火口が付いていました。
点火芯付火口の使い方が分からない人のために、ハクキンカイロの使用方法と点火芯付火口の使い方を紹介します。
ハクキンカイロ点火芯付火口
上記は1970年から1997年に販売されていたハクキンカイロ点火芯付火口タイプです。
発売した年代によってクジャク模様の体の部分が浮き彫りだったり穴が空いてあったりと、若干のモデルチェンが行われているようです。
上記は1923年に発売されたハクキンカイロです、小さな改良を重ねながら現在も販売されている超ロングセラー商品です。
パーツ紹介
パーツは3つに分かれています。
燃料のベンジンを入れる本体と触媒(科学反応)を起して発熱する点火芯付火口、蓋のクジャク模様がおしゃれです。
ピカピカ光っていてすごくかっこいいですよね。
これが点火芯
ハクキンカイロ点火芯付火口には、本体の中の脱脂綿に紛れて赤いひもが入っています。
本体にベンジンを入れるとひもにベンジンが付着し火を付けることができます。
このひもがないタイプは火口が触媒を起すまでライターなどで加熱していなければなりません。
こっちの方が楽ですよね。
正しい使い方を紹介
本来点火芯は最初からセットされているのですが、何十年の前の中古のハクキンカイロの場合だと外れている可能性もあります。
もしも点火芯が出ていなかったら、本体に点火芯を出す穴があるので点火芯を入れて少し出してください。
こんな感じにひもが少し出ていればOKです。
本体に燃料を入れる
燃料はベンジンに限らず、オイルライターのオイルも使用可能です。
コンビニでもダイソーでも手に入れることができるオイルライターのオイルを使うと便利ですよ。
ネットでベンジンを購入するのと比べてもコストは差ほど変わりありません。
燃料を正確に量る。
ベンジンカップと呼ばれる燃料を量って注入するカップがあるのですが、なくても問題ありません。
これまたダイソーに売っている少量を量れる計量カップを使用します。
12.5mlで12時間持続
25mlで24時間発熱が持続します。
使いたい時間の分だけ燃料を入れて発熱を調整できるので、使い捨てのカイロなんかよりずっと経済的です。
計量した燃料を本体に注入します。
こぼさないように慎重にいれてください。
燃料の入れすぎに注意!
燃料を入れすぎていないか確認するために本体を逆さまにして押してください。
逆さまにして燃料がたれるようだと燃料の入れすぎです。
使用中に発火するようなことはありませんが、発熱が途切れてしまうなど正常な使用ができなくなるので燃料の入れすぎに注意してください。
本体に火口をセットします。
点火芯を出す切込みが火口両面にあるので点火芯が出るように火口をセットしてください。
セットしたら点火芯がきちんと出ているか確認しましょう。
火口に挟まって出ていないときがあります。
点火芯に火をつける
点火芯には燃料が付着しているので容易に点火できます。
しばし待つ。
点火芯に火がつき、火口が温められます。
火口が130度くらいになると触媒が起こり発熱します。
だいたい5秒~7秒くらいで大丈夫だと思います。火がついている状態のまま蓋をします。
触媒が起こると1分もしない内に発熱されます。
60度前後まで発熱するので、そのままでは熱くて触ることもできなくなります。
キンチャクなどの入れ物に入れて使用してください。
温かくならないときは?
いつまで経っても温かくならないなと思ったら、蓋を外して火口部分に当ててみてください。
触媒が起こっていれば気化した燃料で蓋が曇ります。
蓋が曇らないようなら、もう一度点火芯に火を付けて触媒させてください。
まとめ
ハクキンカイロ点火芯付の火口は終売しているので入手が困難ですが、中古のハクキンカイロを手に入れると、このタイプのことが多いです。
点火芯付火口の寿命は使いようによっては5年~10年と言われています。
通常の火口よりも温かいらしいので、交換せずに大事に使ってくださいね。
本日は以上!